やまいも・自然薯・大和芋の育て方

長芋の育て方

 

長芋は水分が多く粘りは少ない特徴を好む人も多く、「やまいも」と言えば、この長芋を連想する人もかなりいると思います。

 

長芋はヤマノイモ科ヤマノイモ属の中国原産ツル性多年草で、他の山芋同様に、春に種芋を植え付けて、晩秋期の地上部が枯れた頃に、地中から芋を掘りあげて収穫としますが、芋の形状は長柱形となり、長さは50cm程度が中心で、特に長くなると100cmにも達します。つまり自然薯と同じような対策が必要というわけで、芋は地中深く伸びるので100cm以上の耕土が必要となります。

 

また、短形自然薯のような品種は無いので、家庭菜園での栽培はかなり困難だと思います。そこであえて長芋の栽培をしようという場合には、収穫時に掘り出しやすいよう、パイプ栽培や波板栽培をすることになります。

 

パイプ栽培は、塩ビ製のパイプ(太さ8cm、長さ110cm程度)を縦半分に切断して、地中に20度の傾斜で土を詰めて埋めます。ポイントはパイプ開口部の真上に萌芽した種芋の芽がくるように合わせることで、パイプ開口部と種芋との間隔を15cm程度にします。

 

波板栽培では20度の傾斜で波板を地中に埋めて、その上に種芋を植えます。こうすることで収穫する時に埋めたパイプや波板を掘り出すことで、長く伸びた芋を折らずに取りができます。

 

この後の育て方は他の山芋とほぼ同様となりますが、種芋を切りイモでする場合には、首部で80g、尻の部分で150gを目安にしてください。