やまいも・自然薯・大和芋の育て方

自然薯の育て方

 

自然薯(じねんじょ)は日本原産のヤマノイモ科ヤマノイモ属のツル性多年草で、春に種芋を植え付けて、地上部が枯れた晩秋の時期に、地中から肥大した芋を掘りあげて収穫します。

 

特徴は粘りが長芋よりも強くて、芋は長く伸び、特に長くなるものは約100cmにもなります。短形自然薯だと長さが30cm程度と短くなるので、収穫も容易ですから家庭菜園ではこちらがお勧めになります。

 

普通の自然薯は地中深くに伸びていくので100cm以上の耕土が必要になるので、家庭菜園ではちょっと困難だと思います。又、掘り出しやすくするためにパイプ栽培や波板栽培もお勧めとなります。これなら収穫する時に地中に埋めたパイプや波板を掘り出すことで伸びた芋を折らずに容易に取ることができます。

 

自然薯も雌雄異株で、雌株には雌花がつき、雄株には雄花がつきます。つるにはムカゴが着生して、地中の芋と共に食用にもできます。基本的につるに着生するムカゴが少ないと芋の重量は増えるので、芋の肥大を優先するなら、つるに着生するムカゴは芋の肥大前に取り除くことになります。

 

種芋の植え付けは4~5月頃で、種芋はムカゴを養成した子イモでも、大きなイモを切り分けた切りイモでも構いません。

 

ムカゴから育てるなら、春に植付けて晩秋まで養成し、翌春に種芋として植えつけます。植え付け後は他の場合と同様に、2m程度の支柱を立てて、つるが伸びたら誘引します。

 

1個の種芋から2~3本の芽が伸びた場合も、やはり生育のいい1本だけを残すようにします。元肥は萌芽後の6月頃に施し、追肥は7~8月中旬までに2回程度施します。土壌が凍結しなければ、食べる分だけ掘り、残りをそのまま春まで埋めておくことも可能です。